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富士通 FMV LIFEBOOK UH75/HNレビュー
2012年6月、富士通からウルトラブック「LIFEBOOK UH75/HN」が発売されましたが、私もこの機種を少し使わせていただく機会がありましたので、レビューしていきたいと思います!
まず、「ウルトラブック」とはなんぞや?と思われた方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明させていただきます。
Ultrabook(ウルトラブック)とは、インテルが提唱したノートパソコンのひとつのカテゴリーで、ある一定の条件を満たしたノートパソコンのことです。主な条件としては、
◆薄い・・・高さは14型以上は21mm以下、14型未満は18mm以下。
◆速い・・・休止状態から7秒以内に復帰できる。
◆高性能・・・Core iシリーズのCPU搭載。
◆長時間駆動・・・バッテリー駆動5時間以上。8時間以上を推奨。
などがあります。
簡単にまとめると、「高性能なのに薄型で長時間バッテリー搭載のノートPC」という感じでしょうか。
さらに、明確な条件ではないようですが、インテルによると、価格もなるべく低価格で抑えるようにということで、1000米ドル(日本円で約8万円程度)以下のモデルを用意することが推奨されているようです。
「高性能・薄型・長時間バッテリー・低価格」ノートPCなんて、かなり理想的ですが、残念ながら薄型のため、光学ドライブ(DVDやブルーレイドライブ)は内蔵されていません。でも外付けでつけることができます。
さて、ウルトラブックの説明はこれくらいにして、LIFEBOOK UH75/HNの主なスペックを見ていきたいと思います。
・OS …Windows 7 Home Premium / Professional
・ディスプレイ …14型ワイド
・CPU …Core i5(1.70GHz) / Core i7(2.00GHz)
・メモリ …4GB / 8GB
・HDD …約500GB / SSD128GB / SSD256GB
・光学ドライブ …なし
・Officeソフト、WEBカメラ、無線LAN、WiMAX、指紋センサー標準装備
光学ドライブがないことを除いては、ノートPC性能としては十分過ぎるくらいだと思います。
では、いよいよ外観です。
上から見たら、至って普通ですなのですが、裏側が普通を通り越してシンプル過ぎます!とにかく洗練されたウルトラブックにしたいというこだわりを感じます。
そして大きさは、ほぼカタログくらい。
注目の薄さは・・・。
さすがに、iPhoneには勝てませんでしたが、ついつい比べてしまいたくなるくらいの薄さです。でも・・・ニンテンドーDSには勝ちましたよ!(笑)
メーカーさんいわく、「本棚にも入る薄さ」とのことですが、こうやってみると本棚に並んでいる文庫本より薄いです。PCを本棚に並べたくはないですが。(笑)
ちなみに、こんなに薄くても、「天板前面加圧試験(約200kgf)」をクリアしているようなので、堅牢性もバッチリです。満員電車でも安心ですね。
そして重さは・・・
カタログ上では1.44kgでしたが、我が家のスケールでは1.411kgでした。環境によって少しは変わるのでしょうか?軽いのに越したことはありません。
そして、意外にびっくりしたのが、端子類が結構しっかりついていたことです。
USB×3個(うち2個はUSB3.0)、SDカードスロット、HDMI端子、LAN端子(標準添付の変換コネクタを使用)。さすが高性能がコンセプトのウルトラブックです。これだけあれば、通常業務は十分こなせそうです。
また、オプション品の「ポートリプリケータ」を使うと、さらに
USB3.0×4個、LAN端子、3種類の外部ディスプレイコネクタ(アナログRGB/DisplayPort/DVI-D)に接続可能なので、拡張性がかなり広がります。職場のメインマシンとしても十分使えそうですね。
(富士通WEBMARTのカスタムメイドモデルでは、サテンシルバー選択時のみ、ポートリプリケータとの接続が可能です。)
さらに、このポートリプリケータは、拡張性が広がるというだけではありません。持ち運びの際には、わざわざACアダプターやUSBケーブルなどを抜かなくてすむという点で、かなり便利なオプションになりそうです。外付けの周辺機器を複数台つなぎたい方には特におすすめです。
便利と言えば、パソコン本体に標準添付のACアダプターもスリムで持ち運びにも便利そうでした。通常のACアダプターの1/2の細さでした。
さて、薄さ・軽さなどの外観はこれくらいにして、使いやすさを見ていきたいと思います。
天板開いて、まず最初に気になるのがキーボードです。
第一印象は・・・キーが薄いです!
デスクトップで打ち慣れている私にはちょっと厚みが足りない感じが・・・。
ここは薄さを売りにしているウルトラブックなので仕方ありません。
普段からノートパソコンを使っている方ならさほど気にならないと思います。
ただ、どうしても気になったのは・・・タッチタイピングに必須の「F」「J」キーの上の突起まで超薄だったこと・・・。
写真ではわかりにくいですが、目でははっきり確認できるんです。でも、触ってみると薄すぎて、突起があるのかないのか、指の感触ではわかりにくいのです。タッチタイピング派にはけっこう辛い・・・(泣)たぶん、ビジュアル重視でこのようになったのだと思いますが、個人的にはもうちょっと突起がはっきりわかるようにしてもらいたいです。もちろん、この突起に頼らずキーボードを打つ方は全く問題ありません。
さて、特に私がおすすめの機能は指紋センサーです。指紋センサーが付いていないウルトラブックもありますが、やはり持ち運びを前提とするウルトラブックとしてはセキュリティも重視したいですね。
右下に写っている指紋センサー、見えますでしょうか。
こちらの指紋センサー、セキュリティに使えるのはもちろんですが、事前に登録しておけば、いろんなサイトにログインするとき、IDやパスワードを入力する手間が省けるという使い方があります。この機能は使ってみるとかなり便利です。さらにこちらの機種の指紋センサーに関しては、スクロールパッドとしても使えます。ただ、うまくスクロールさせるためにはちょっとばかりコツがいりそうです。
こちらも写真では見えにくいですが、フラットポイント(タッチパッド)です。良く見ないとわかりませんが、クリックボタンもあるので、マウスがなくても操作は快適です。
そしてこちらはWEBカメラ。こんなに薄いウルトラブックでも標準搭載されているのに驚きです。テレビ会議ならぬ、ネット会議がどこでもできますね。skypeも楽しめそうです。
そして、写真ではお伝えできませんが、使ってみて一番気持ちよかったのが、起動の速さです。我が家のパソコン2台と比較してみましたが、全然比較にならないくらい速かったです。使わせていただいたのが、Core i7のメモリ8GBでしたので、そういう理由もあるかもしれませんが、それにしてもさすが、高性能が売りのウルトラブック、という感じがしました。
さて、初めてウルトラブックを使ってみての個人的な評価ですが、性能は申し分なく、速さ・拡張性も十分、薄い、軽い、と三拍子どころか、何拍子も揃っている優秀なパソコンでした。こんな高性能パソコンが10万円前後で買えるなら、近いうちにこの「ウルトラブック」UHシリーズが主流になるのでは?と思うくらいでした。
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かなりおすすめなウルトラブック、UHシリーズですが・・・もし我が家で買うならSHシリーズです(笑)なぜなら、薄さより軽さを重視したいのと、DVDスーパーマルチドライブが付いているからです!
どちらのシリーズも、富士通WEB MARTで購入すれば、高性能CPU・Core i7と大容量8GBメモリが選択可能できますので、高性能かつ薄くて軽いノートパソコンをお探しでしたら、ぜひこのUHシリーズとSHシリーズを比較検討してみてくださいね。ちなみにUH75/HNについては、後からメモリ増設ができないので、大容量の8GBがおすすめです。
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